脱毛サロンマニアのシロコです。今回はまだ未成年だった10年以上前に脱毛エステで体験させられた怖い話を書いていきます。
初めて脱毛をする人にとっては、脱毛する不安よりも「勧誘されるのではないか」「契約するまで帰れないかも」「高額のローンを組まされるのでは」、という不安の方が大きいという人もいるかもですね。
まず、現在の一般的に広告でよく見かけるような大手の脱毛サロンの多くはそこまで心配はないといってもいいです。なぜなら法律により悪質、違法な勧誘を取り締まり、私たち利用者が不利益を被らないよう守ってくれるようになったからです。
ただ、この法規制が今ほどではなかった頃はひどいもので。私自身がその被害者でかなり痛い目に遭ったのです。
今回のこの体験談は正直今の時代とはマッチしていませんが
- エステサロンではこんな言葉をかけられ、惑わされる場合がある
- 自分だけは大丈夫、と思っていても騙される場合がある
- 契約を後悔した時はどうすればいいのか
というのが私の実体験を通じて書かれています。
「自分の意思だったとはいえ想定外の契約をしちゃった」といったのがないよう、ちょっとの心構え程度に記事を読んでもらいたいと思います。
ちなみに現代の脱毛エステで体験してきた話はこちらでまとめています。

某大手の脱毛エステ店での体験談
まだ脱毛が今ほど格安料金でやってもらえる時代ではなかった10数年前の事です。
脱毛の機械がまだそんなに普及されておらず、今では500円とか見るようなワキ脱毛だけでも数十万円かかるといわれていた時代。
当時のシロコにとってワキ脱毛は特に興味がなく、無縁のものだったんです。
【始まりは街中のキャッチセールス】
「今、エステの無料モニターを募集中で、ちょうどあなたぐらいの年齢の人を探してたんです。
エステや脱毛に興味ありませんか?」
私は1人で駅へ向かっている最中にホスト風の男性がこう話しかけてきたのです。
普段ならば知らない人(ましてや男性)を相手にする事はあり得なかったのですが、当時学生だった私には「無料モニター」という言葉はとても魅力的でつい誘いに乗っちゃったのです。
【無料モニターを受ける事に】
誘われるままに商業ビルの中のゴージャスなワンフロアに連れられると、中には関西弁の気の強そうな女性エステティシャンが待っていたのです。
アンケート用紙に悩みや体験希望のものを記入する欄があり、とりあえず無難そうな「ワキ脱毛」を選択。
上半身は下着の上からバスタオルを巻いて、ベッドに寝ころびます。
そのエステティシャンにワキを見せるなり、「あ~・・・」とため息交じりの声が聞こえてきました。そこから何やら機械で5分ほどワキをチクチクと刺されて終了です。
【ちょっとビックリな「脅し文句」と「契約するまで帰らせない」作戦を受ける】
脱毛施術を終え、ワキ脱毛モニターについてのアンケートを書いていると先ほどの女性が来てこういいました。
「あなたのワキは他の人に比べるとかなりボロボロで、絶対永久脱毛のほうがいいよ」と。
私が脱毛に特に興味がないのを伝えると「このまま自己処理を続けると毛穴が広がってワキガになるよ!」と神妙な面持ちで言われました。
その後何度か断るも、向こうは折れる事なく勧誘を続け、そのうち声を荒げ始めました。
主に言っている内容はこんな感じです。
- あなたの為を思って言っている
- 今のワキの状態だと毛穴が広がって汗をかきやすくなる
- 一括払いだと高額に感じるけど、これで一生ワキ毛が生えてこないなら安いだろう
- 自分の知人はワキの皮膚が自己処理を繰り返したせいでボロボロになり皮膚移植した
など、今思えばツッコミどころ満載な必死な勧誘ですが、当時は無知であり、知らない場所から解放されず1時間以上大きな声で言われて怖くなって、早くこの場から出たくて契約を結んでしまったのです。
【私が支払ったお金】
ローンを組んだのですが、総額は50万円。。。
帰り道、呆然とするも「学生のシロコに50万円なんて大金、払えないよ…」という思いが出てくるのを必死で打ち消していました。
「バイト代5万のうち、3万を毎月返済すれば何とかなるよ」「これでいいんだ、これで綺麗になれるんだ」と自分に必死に言い聞かせていたのを覚えています。
当時の私には「お金の問題で親や友人に相談する」なんてカッコ悪くてとても言えなかったのです。
【施術内容と不満】
永久脱毛ができるというよく分からない機械で脱毛施術が行われ、その機器や種類などは正直覚えていません。
「契約のプレゼント」として何故かワキのワックス脱毛(5000円相当だとか)がついてきます。
永久脱毛のコースを契約なのに何故ワックス脱毛がついてくる?という疑問はだいぶ後になって出てきます。
【その後、親に相談すると】
実家に帰った時、母に思い切って相談を。。。
50万という金額に驚き、当然叱られます。
私がまだ未成年の学生だったため、法律に強い母が即刻キャンセルの手続きと交渉をしてくれ、うろ覚えですが確か契約金額のほぼ100%を支払わずに済んだのでしたが、精神的に参ったのを今でも覚えている情けない私です。
個人エステ店での体験談
そんな体験がありながら、恥ずかしいのですが皮肉にもこの出来事以来、当初興味のなかったはずのワキ脱毛への興味が逆に一層増していたんです。
それから3年経ったある日、バイト先の先輩からエステの体験をオススメされた事で、また新たなトンデモ体験をすることになったのです。
【始まりはバイト先の接点のなかった先輩の紹介】
当時、バイト先で誰も仲間という相手がいなかった時、顔見知り程度だったバイト先の歳の離れた先輩から突然声をかけられます。
「あなたも女子大生でお金ないだろう。良かったら私の通っているエステのタダ券あるから来ない?」
迂闊にも以前起きた50万円脱毛事件の記憶も忘れて「やった!ラッキー!行きます!」と簡単についていったおめでたい私なんです。
無料エステ券を手に入れ、存分にお顔のエステを満喫です。
エステからの勧誘は当然あったものの、きっぱりと断りを。
そこで帰ろうとした時のことです。
エステティシャンの人が「あなたの先輩がワキ脱毛の無料チケットもあげると言っていたから是非予約していって。」
まぁまた断ればいいや、とまんまと罠にハマった私なんです。
その後、2度目にワキ脱毛の無料モニターを終わるころにはお見積りが完成されていて、ソフトな言葉での長時間の勧誘がはじまったのです。
【今回私が支払ったお金】
ワキ脱毛(ニードル法)という脱毛方法で、一度やれば2度と生えてこない、といわれ25万円です。
以前の50万円からの金額提示だったのでハードルが低く感じました。
さらに、長時間の勧誘と紹介された先輩と次回顔を合わせるのを考えるとつい断れず契約しちゃったのです。
【ニードル脱毛施術の内容と不満】
ニードル脱毛法は今も昔も永久脱毛には効果的とされていますが、まず痛みが半端なく、一回一回が稲妻に打たれたような痛みの連続で。
それでも、これで2度と生えてこなくなるなら、と変な汗をかきながら耐え抜いてたんです。
すると後半になると痛みに慣れたのか毎回寝ていて・・・
ただ、ある時気付いたのです。
いつものごとく眠ってしまい、ふと目を覚ますと針での施術はされておらず、毛抜きで一生懸命ワキ毛を抜いているのです。
あれ?毛抜きでの自己処理ってNGだって言ってたのに、なんで毛抜きで抜いてるの・・・?
気のせいかと思い、2~3回様子を見る事に。
やはり、前半は電気針で施術するのですが、中盤~後半はただ、毛抜きで綺麗に毛を抜いていただけです。
【ハメられた?先輩の真の目的「紹介制度」】
ニードル法での施術のはずが、ただ他人に毛抜きで毛を抜かれているのにも気付かず、私の25万のコースは終了間近です。
当然私のワキ毛は残っています。
チケットを買い足すのをすすめられますが、もうこんな所にお金を払えないと思いお断りです。
すると、そのエステの有料メンバーになるのを勧められます。
有料メンバーになって(入会金1万円)友人に無料脱毛チケットをあげてその人が契約をすればマージンが入るというもの。
私がそもそもここに来るきっかけになった、顔見知り程度のバイト先の先輩のお金儲けに利用されたんだと気付きました。
【その後、潰れていたエステ】
エステティシャンもエステの在り方も、紹介された先輩も信用が出来なくなり、脱毛チケット残り数回の所で足が遠のいてますが、チケットを使わないのも勿体ないと思い、1年後にまた予約をしようと思ったら、そのお店も系列店もなくなってたんです。
こじんまりの小規模なエステよりも、やっぱり知名度がある大規模なエステのほうが危険も少ないなぁと感じましたね。
脱毛に心配があるならコレをしよう
ここまで読まれて、本当にこんなことがあるんだ、と思うかもしれませんね。
近年、私も色々な大手エステサロンの脱毛を受けましたが、10数年前に私が受けてきたようなヒドイ勧誘は全然受けませんでした。
というより、そもそもどこのエステサロンであってもその人の希望する箇所の「料金プラン」の提示だけですんなり終わった印象でした。
時代のニーズや格安で出来るシステムが脱毛業界でも構築されたためなのか、しつこい勧誘をされなくても契約につながる需要が増えたのかもです。
初めての脱毛エステで心配な人には以下の点を気を付けてください。
『予算を決めて、計画的に生活を』
万が一、しつこい勧誘に合った時を考えて事前に予算を考えておきましょう。
脱毛サロンの公式サイトには大体料金システムは全て載っています。仮になくても他社の公式サイトをいくつか確認する事で全体の相場は分かるはずです。
また、サロンに行って初めて聞かされるお得な情報に頭悩ませると思いますので、絶対にやりたい部位とできればやりたい部位を決めておくのも無駄な契約を防ぐポイントです。
また、予算以上のものを契約するせいで生活がカツカツ、というのがないように日ごろの生活にかかる金額も把握しておくようにですね。
『脱毛エステには定期的に通おう』
今回は過去にあった2店舗のお話でしたが、実際は他の部位で他のエステサロンを利用していました。
鼻下脱毛1000円5回、という格安プランなものの、多忙でなかなかお店に行けず、3回目予約の際には店舗(他店舗含む)は閉店済みだったんです。
たとえ格安とはいえ、定期的に通えていたら閉店前に5回分きっちりと終える事が出来たのに、と後悔があります。
大手エステサロンでも個人店でも、それが安価であっても高額で無期限の契約だったとしても、出来るだけ期間をあけずに通うことで、払い損をする可能性も低くなると思います。
脱毛エステで何か変、と思ったらコレをしよう
『何も考えずにすぐに契約は結ばない』
料金の説明、店員さんの態度でちょっとでも気になる点があれば、すぐに契約は結ばないほうが良いです。
特に「初回トライアルからの申込みでお得に」というような謳い文句には注意です。
今、ここで決めないとお値打ちにお申込できない、と焦る気持ちはありますが一度帰って冷静になってみよう。今どきの多くのエステはそんなに焦らせるマネは無いです。
実際、月が変わったタイミングや他のお店でもキャンペーンは割とやっているものです。
『親や友人、消費者センターに相談する』
たとえお値打ちであっても、違和感があれば恥ずかしがらず、第三者の意見を聞いてみるのをおすすめです。
頼れる人がいない、どうしても恥ずかしいという方は消費者センターに相談してください。
『クーリングオフ制度や中途解約をする』
契約後であっても、契約内容※によってはクーリングオフ制度が利用できる場合があります。
法的な書面(契約書)を受け取ってから8日以内であれば契約を解約できます。
また、一部料金を支払えば中途解約も可能です。
※期間が1か月を超え、更に金額が5万円を超えるものを言います。
脱毛エステサロンで本当にあったちょっと危ない話まとめ
今では考えられないような過去の脱毛エステサロンのちょっと危ないお話でした。
第3者の目から見ると、「私は絶対にひっかからないわ」と思うかもですが、私も「自分だけはひっかからない」と豪語する人間の1人だったんです。
もともと流されやすい人間だったのか、その時たまたま心の隙間を甘いお誘いが入り込んできたのかは分かりません。
脱毛によって綺麗になるなら、そのプロセスも楽しみながら生きていきたいものです。
ちょっとでも苦しい、納得いかないのなら早めに誰かに相談できて、心もウキウキな状態で脱毛ライフを楽しんでくださいね。
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